2004年、オマージュとともにシンパシーのリニューアル・モデルを発表した。インパクトの強い高級機械式時計のイメージを短期間に作り上げたロジェ・デェブイは、8年の年月を経たデザインに対して古色を帯びたと判断することを厭うは無かった。
オマージュとともにブランド創立直後に発表された「シンパシー」はロジェ・デュブイの独創的な意匠を印象付けた。ラウンドとスクエアを重ね合わせて、ラグにまで続く穏やかな曲線で結んだケースは既存の時計と一線を画した。「シンパシー」(調和)とはふたつの形が互いに共鳴し、美を作っていることから名づけられている。